この事例の依頼主
10代 男性
相談前の状況
依頼主の方(被害者の方のお母様)は、被害者であるお子さんが交通事故により、受傷され、その後、相手方保険会社から将来治療費を含めた示談金額(約50万円)が提示されているという状況でした。依頼主の方としては、同金額が妥当か否か知りたいとのことでご相談に来られました。
解決への流れ
当職が精査したところ、骨折された歯の本数に照らして、後遺障害等級の認定は難しいものの、後遺障害等級認定とは関係なく、今後もインプラント等の治療が継続的に必要であり、そのための将来治療費としては、低すぎると判断しました。もっとも、その治療の必要性や内容、治療費の金額を算出するため、主治医との面談に同行するほか、主治医宛ての依頼書を作成し、治療の必要性や治療内容に関する意見書や将来治療費についての見積書の作成を依頼しました。その後,同書類を添付して相手方保険会社と交渉を行った結果、将来治療費が大幅に増額し、保険会社からの提示額より約330万円増額した金額で解決することができました。
初回相談の際に、あらかじめ依頼主の方が最も希望されることを含めヒアリングした上で、裁判例等を調査するほか、主治医の意見書や将来治療費の金額に関する見積書など医学的観点からの立証も行ったことで解決することができました。また、解決にあたり、主治医が協力的であったことも大きかったと思います。