犯罪・刑事事件の解決事例
#削除請求

海外サイトに掲載された前科に関する情報を削除した事例

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松元 敬一 弁護士が解決
所属事務所渡瀨・國松法律事務所
所在地東京都 江東区

この事例の依頼主

年齢・性別 非公開

相談前の状況

ご依頼者様は、過去に執行猶予付きの有罪判決(財産犯)を受けましたが、執行猶予期間終了後10年以上経過した後も、当時の記事が海外サイトを含む複数のサイトに掲載されたままでした。ご依頼者様は、自分自身の過ちについては掲載され続けていてもやむを得ないとお考えでしたが、ご家族にまで影響が及びかねないことから、各サイトに対し投稿記事の削除請求を行いました。

解決への流れ

各サイトのサーバー管理会社に対し任意交渉により削除に成功しましたが、1件、海外にサーバーがあり、当時の手続上は対応が困難と思われるページが残りました。もっとも、調査したところ、当該ページを掲載していた海外法人は、子会社として日本法人を有していました。そこで、当該日本法人に連絡を取り、日本法人を通じて、サイトを管理する親会社に事情を説明し、結果として削除に成功しました。

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松元 敬一 弁護士からのコメント

前科情報に関する記事等については、公共性・公益性との関係上、削除請求が認められるかどうかにおいて検討する必要があります。本件の場合には、執行猶予が終了した後相当な期間が経過しており、当時の報道記事(ソース元の記事)についても、既に削除されているものもあったことから、削除につながったものと考えられます。また、海外にサーバーを利用しているサイトについては、対応が難しい事例が多いところが実情ではありますが、本事例のように、サイトを管理している会社自体や、日本法人に接触を試みることにより、対応可能な場合もあります。当事務所では、このような任意請求の対応実績も多く有していますので、お悩みの方は、お気軽にご相談ください。